事業案内service

当社はプラスチック射出成形金型の設計・製造を基幹とし、製品設計から量産成形、塗装・メッキ、シルク印刷などの二次加工、組立やご指定の方法で納品まで、プラスチック射出成形製品製造のトータルサポートを行っております。

1 . 製品設計から成形品の二次加工、納品までを当社が一元管理

製品設計から成形品の二次加工、納品までを当社が一元管理

2 . 金型を知り尽くした職人が身近にいるからこそできる製品設計

当社では、社外製の金型はもちろん、国籍を問わず金型の修理、メンテナンス、改造を行なっています。
自動車部品や家電製品はもちろん、化粧品や日用品など、さまざまな金型の構造、素材の特性を知り尽くしたムトウならではのサービスです。金型を知っているからこその技術でつくり出される製品設計に間違いはありません。

金型を知り尽くした職人が身近にいるからこそできる製品設計
       

3 . 日本国内はもちろん、国外、中国での製造、現地工場への納品が可能

海外事務所を設立し、現地スタッフと日本人スタッフを配備することでスムーズな金型や製品の輸出入ができます。
金型の輸出入だけでなく、プラスチック製品の航送、空輸の経験も豊富です。

たとえば、設計は日本で、金型の設計・製造、製品の成形、二次加工までを中国で行い、製品のみ空輸で納品ということも可能です。

日本国内はもちろん、国外、中国での製造、現地工場への納品が可能

4 . 取引規模や製造ロット、納品方法に柔軟に対応。

当社は、プラスチック製品を製造するメーカー様はもちろんのこと、これまで製品開発を行ったことの無い開発メーカー様、小規模事業主様まで、様々な事業形態のお客様とお取引させていただいております。
最近ではインターネットからのお問い合わせも多数頂いており、業態、製品ジャンルは多岐にわたっております。

家電製品、携帯電話、ノートパソコン、タブレットPCを始めとする大ロット製品のほか、金融機器や医療、研究開発向けの小ロット製品や毎月決まった数量の継続した納品も可能です。

また、プラスチック製品の開発経験の無いお客様からのご相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。 こちらのページではプラスチック製品の製造工程をご説明しておりますのでぜひご覧下さい。

製品設計

金型や生産コスト、成形時の問題点等をふまえた製品設計をすることが、最終的に工期の短縮やコストダウンにつながります。まずはお客様の会社を訪問、もしくは当社にお越しいただき、製品のお打ち合わせを行います。
打ち合わせには設計担当者を同行させることもできますので、設計上考えられる問題等について、その場でご提案できます。

製品設計

当社で使用しているCAD、ファイル形式

3D CAD ・SolidWorks
・Tascal X
・MY PACK/Designer
・Rhinoceros
2D CAD ・MY PACK/DRAFT
3D CAM ・CAM TOOL
・FF-CAM
Data Converter ・CAD Fix
・CAD SuperFX
・CAD Bridge
データ形式 IGES / STEP / Parasolid
当社で使用しているCAD、ファイル形式

お客様にご用意して頂きたい製品の情報

用途:どんな状況で使用される製品か
使用される場所:屋外、屋内、気候等
求められる耐久性:耐荷重、耐衝撃性、耐候性、耐薬品性等
簡単なスケッチ
外形寸法がわかる3面図(手書きでも、2次元CAD でも紙図で構いません)
モックアップや形のイメージがつかめる模型

当社で使用しているCAD、ファイル形式

など、製品の仕様を固めるうえで必要な情報をご提供ください。もちろん、3次元CADデータを支給していただければ、金型設計、製品の納期短縮につながります。

流動解析

従来、プラスチック製品の製造現場では、製品形状やゲートレイアウトからなるソリやウエルドライン、ショートショット、バリなどの発生は経験に基づいた推測での議論がなされ、結局のところトライ成形をしてみないとわからないのが定説でした。

当社では、Simpoe Moldを導入し金型製造前に製品の流動解析を行い、収縮の分布をビジュアル化することで、トライ後の調整期間を以前より短縮する事ができるようになりました。また、トライ後の形状が視覚的に確認できるので、金型製作の前段階で構造検討が可能となり、製品の品質も向上します。

流動解析

試作品作製

金型製作に多額の投資をする前に、数台のプラスチックや金属を直接削りだしたり張合わせ、製品設計と寸法上ほとんどくるいが無く同一形状を作り上げ、形状の確認や、設計の検証をして頂きます。
いくら3DCADや3DCGの画が精巧かつ魅力的であったとしても、実際のモノとして手に触れた時の感覚は大きく異なります。画面の中だけでなく、見て、触って判断する、設計の最終段階では欠かせない工程のひとつです。

また、ひとくちに試作品と言っても、様々な製作方法があります。試作品を製作する目的や予算、日数に合わせた製作方法を選択して頂けます。試作品製作に多く用いられる手法をいくつかご紹介します。

1.切削加工

樹脂ブロック(ABS・PC)や金属(アルミ)ブロックをマシニングセンタで、3DCADデータを元に削り出します。
サイズの大きな物、アンダーカット部分などは、分割して切削し、貼りあわせる場合もあります。
成形樹脂と同じ素材を使うので、ある程度の強度や耐熱性テストが可能です。

また、蒸着メッキや塗装などの二次加工も可能です。 レンズなど透明樹脂の切削加工は、磨き工程にコストと時間が必要とされます。

2.光造形

液状の樹脂に紫外線を照射して硬化させて形成します。
中空形状が製作可能なほか、精度も高く工数も数日程度です。
樹脂を重ねた層が残るため、透明度を求めるレンズなどの試作品には向いていません。

3.真空注型

数個〜数十個程度の試作品が必要な場合に利用されます。 まず、光造形や切削加工等でマスターモデルを製作し、シリコンゴムで型をとり、そのシリコン型の中にウレタン樹脂を注入して試作品を複製します。

注入するウレタン樹脂にも、いくつかの種類がありますので、硬度や色など、目的に合わせた樹脂の選択ができます。また、印刷や塗装、蒸着メッキ等の二次加工が可能です。

金型設計・製造

製品データを基に、3次元CADでモデリングされた金型の3次元データは、3次元CAMソフトを使用し、最新の工作機械で高速かつ高い精度で金属を加工します。 (写真はMitsutoyoCrysta-Apex C7106画像測定可)

磨きや、細かい調整などは熟練の職人が手作業でひとつひとつ丁寧に仕上げていきます。たとえどんなに機械の性能が上がっても、最後には人の手が加わります。当社ではベテランの職人が仕上げの作業をすることはもちろんですが、若手社員へ技能継承を業務を通して常に行なっています。

金型設計・製造

当社の海外ネットワークを生かし、リーズナブルな価格で海外製作する事も可能です

国外、中国では、アジア諸国での特性を生かし、コストを抑え、かつ短納期な金型の製作に対応しております。主要都市には貿易経験豊富な日本人スタッフ、日本語対応ができる現地スタッフを配備した海外事業所を開設しておりますので、スムーズな輸出入手続きが可能です。

また、現地お客様工場へ金型や製品の納品、金型のメンテナンスも承っておりますので、ご相談ください。

多岐に渡る製品分野での射出成形金型を製造しています

当社で製作している金型は、

・プラスチック射出成形用金型
・成形機サイズ50トン~850トン

主な製品分野は、
ノートパソコンの外観部、タブレットPC、OA筐体、エンターテイメント、プリンター、金融機器、FAX、コピー機等のパネル及び内装品、自動車内外装部品、美容・化粧品関連、ディスプレイパーツ、日用品、携帯電話、研究・医療関連、ギヤなどの機構部品のほか、新規分野にも積極的に対応しています。

詳細は製品紹介ページをご覧下さい。

また、ご要望によりT1及び、サンプル品の取り出し承ります。 成形機350トン(新庄工場)所有。

量産成形

多品種少量生産から大量生産までに柔軟に対応し、高品質で安定したそしてスピーディーに納品致します。

日本、国外、中国

日本国内の業務提携成形工場をはじめ、国外、中国の成形工場などアジア拠点への直接納品も可能です。
また、金型製造から量産成形まで国外や中国で行い、製品だけを日本へ輸入することもでき、製品によっては国内で製造するよりも安く生産できます。

ムトウが量産できる射出成形品は、50〜850トンです。
それ以上の大型成形品についてはお問い合わせください。

品質管理

当社では協力工場で射出成形された製品をひとつひとつチェックし、お客様の条件に合わせた品質管理を行っています。また、瑞江品質管理センターには三次元測定器を設置し、より精密な品質管理ができます。

また、お客様のニーズに合わせ、

・製品保管
・複数拠点へ数量指定納品
・製造計画に合わせた定期的な生産、納品

など、柔軟な対応が可能ですのでご相談ください。

品質管理

組立・二次加工

組立

納期やロットに合わせた組立ラインを用意し、スケジュールに合わせた納品を可能にします。

組立・二次加工

組立

塗装、メッキ処理、水圧転写などの表面処理の他、パッド印刷、シルクスクリーン印刷等、成形品への印刷、シール貼りまで、お客様のご要望に合わせた製品加工ラインの用意が可能です。

金型メンテナンス

弊社は,永年プラスチック金型の製作にたずさわり,金型製作技術およびノウハウを蓄積して参りました。この技術,このノウハウをプラスチック業界の問題解決の為に生かさない手はありません。いわゆるソリューションの提案です。

貴社が海外で直接製作した金型や色々な都合で移管された金型、量産中の金型にも故障、不具合、設変など、さまざまな事が有ります。
製造元に戻す事が出来ない金型を受け入れ対応致します。
金型のクリーニング、修理、修正、設変などサンプルと製品図のみで対応致します。調子の悪くなる前のプリメンテももちろんOKです。スタッフもベテラン揃いです。

金型メンテナンス

3つのサービス

  1. 1)プラスチック金型のメンテナンスサービス
    貴社の金型の保守・点検・整備及びアフターサービスを契約により、定期的、又、随時行ないます。
  2. 2)プラスチック金型の修理サービス
    貴社の金型の修理を行ないます。
  3. 3)設計変更による金型改造サービス
    ご用命あり次第、その都度お見積りさせていただきます。

・ご発注の際、可能な限りのサンプル、型図、CADデータ等の資料をご提供下さい。
・金型の国籍は問いません。国内、国外の製作を問わず対応いたします。
・金型は成形機能力最大850トン程度までの金型を対象といたします。
・各サービスは契約に基づいて行なわれます。

2つ契約方法

  1. 1)月極契約(3コースあります)
    A. プリメンテコース/月1回の訪問による点検サービス付きです。
    B. 金型119番コース/月2回の訪問による点検サービス付きです。
    C. 実戦コース/月3回の訪問による点検サービス付きです。
  2. 2)随時契約
    期間を限定せず、案件ごとの契約です。

リバース金型

ノートパソコンが徐々に薄く、軽く、そして強くという設計思想が変化した1990年初等の頃です。成型品の肉厚もどんどん薄く、さらに強くとのことで強さは成形原料の研究開発が進み、進歩していきました。
一方、外観製品に関しては、外観面からのゲート不可と肉薄もあり、どうしても多点ゲートでの充填を余儀なくされていました。クライアントリクエストを満足させるために考案された金型構造がリバース金型です。

リバース金型の構造

通常、一般的な金型構造は「2プレートタイプ」と呼ばれるランナー板が無いタイプと「3プレートタイプ」と呼ばれるランナー板があるタイプの2つに大分類されます。
しかし、A4サイズのノートパソコンの場合、3プレートタイプですと製品裏側にゲートを設置することが可能ですが、製品肉厚が薄いため、どうしても樹脂が充填せずにショートショットしてしまうことが問題でした。
製品裏側かつ、製品中心部で任意の場所にゲートを設定するためには、どうしても製品裏側を成形機の固定側にするしかありませんでした。
次に問題だったのが、製品の裏形状側の金型に製品が残るために、通常は可動側より突き出さないといけないものが、固定側から突き出さなければいけない金型施工増となったのです。

そこで考案されたリバース金型は、 製品裏面より、任意の場所にピンゲート設定ができて、固定側より突き出す構造になっています。

リバース金型の構造

メリット

  • ■2プレート、3プレートタイプ
    ・材料代が安く済む
  • ■リバース金型
    ・ゲート設定位置が任意である
    ・薄肉成型品を充填できる
    ・実測平均肉厚t=1.0(A4サイズ)

デメリット

  • ■2プレート、3プレートタイプ
    ・ゲート設定位置に制限がある。
    ・薄肉成形品を充填することができない
  • ■リバース金型
    ・材料代が高い
    ・加工工数が多くなる

その他、詳細についてはお問い合わせください。